顧客層の拡大を新たな目標にする大原孝治

「ドンキホーテ」という名前を一度は見聞きしたことがあるでしょう。今や国内だけでなく、海外からも注目を集めているディスカウントストアの大手で、独特の販売スタイルが常に話題になるほどです。このドンキホーテのCEOを務める大原孝治氏は元々は従業員として会社に入り、現場で接客から商品の仕入れを担当されていました。大原氏に転機が訪れたのは入社後の2年目で、新店舗となる幕張・木更津店の店長に任命されたことにあります。この時点ではまだドンキホーテは無名のディスカウントストアで、売り場面積も約50平方メートルと小さいものでした。大原孝治氏は店先で訪れる客に、どのような商品を求めているのかヒアリングをおこなって誰もが親しめる店にしようと考えました。その結果、バックヤードとなっていた倉庫も店舗に改装して、欲しいものを自分で箱から選んでいく現在の販売スタイルを確立することになりました。在庫を抱えず、商品整理をする必要もないため無駄なコストが削られ、その分を商品の値引きへとつなげたことで「良い商品をどこよりも安く」というコンセプトのストアになり、若者を中心に人気が広がりました。大原孝治氏は今後のドンキホーテの目標に、若者だけではなく高齢者へと顧客層を広げる事を掲げています。

そのはじめとして、大型店にあたる「MEGAドンキ」では生鮮食品・介護用品などを取り扱うようになりました。敏腕経営者と呼ばれる大原さんだからこそ、常に時代にあったスタイルの経営がおこなえるのでしょう。

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